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2011年10月23日

burned to the ground

今日は写真展を觀に福島県いわき市へ。
帰りに寄ったいわき市の久之浜。ここも津波に襲われ、町が燃えた。
初めての被災地に出会うと「ここもなのか」と気力を失いそうになる。
そして何もできない。

せめてここは何があったのか、どんなひとがどんな風に暮らしていたのかと、
思いを巡らせ、それを撮る。
それは誰にも何にも酬うものにならないし、救いもしない。
あまりに落ち込み、憔悴する。

ここはカラーでは撮れなかった。すぐにカメラのモードを切り替えた。
デジタルじゃなかったらと思うと気が遠くなるほど。

何人かの町の人に出会うが、会釈と挨拶、
仮営業の店で、ひとりにだけインフラが戻っているのかを確認する。
こちらからかける声などひとつも意味が無い。

posted by daisuke-m : 2011年10月23日 14:20