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2009年06月14日

wall

Angenieuxというフランスのレンズが欲しかった。
昔の映画のように、ふわっと、ハイライトが滲むようなレンズ。
かといって単なる滲み玉ではなく、その実繊細で、空気感がある。

高くてね。僕には。
それでも写欲をグリっと上げてやるには、カメラかレンズを変えるのが
まぁなんというか、手っ取り早いのは経験上わかっている。

OM-1というオリンパスの名器を持っていて、当然フィルムカメラなのだけれど、
そのためのレンズはひとから14本もらっていて、OM-1の存在が圧倒的故に、
そのレンズはデジタルでは使ってこなかった。

積み重なる防湿ケースから取り出し、使ってみることにした。
その結果、いくつかのレンズの開放に関しては、美しく滲むことがわかった。
フィルムでは柔らかいだけだと思っていたが。
プアマンズAngenieux。青い鳥は部屋の防湿ケースで眠っていた訳です。

posted by daisuke-m : 2009年06月14日 04:46